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社労士物語①「よし社労士になろう!」

 2011年、最後の司法試験を受験したものの不合格。受験回数制限によって、私の司法試験が終わった。

  20代前半から始めた司法試験。アルバイトをしながら、応援してくれる親に助けられながら頑張りましたけど、合格には至りませんでした。法科大学院には学費免除で入ったものの、合格という結果を出すことが出来ず、親にも大学にも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 司法試験は、合格すれば天国で不合格ならば地獄という先が全く見えない試験でした。初めの頃は択一試験にもなかなか合格できず、出口に光が一つも射さない真っ暗なトンネルをしょんぼり歩いているような感じでした。

 最後の司法試験が不合格に終わったとき、さてこの先の人生をどうしようかと考えました。年齢は37歳、もう就職なんて出来ないなと、これまたお先が真っ暗で見えません。その頃、今もお付き合いをさせていただいているIT関係の会社でアルバイトをしていました。最後の司法試験が不合格となり、どうしようかと迷っていたとき、その会社の社長とお昼ご飯を食べる機会があったのです。

 

社長:「お前、しゃべるんうまいから大丈夫や。なんとか生きていける。」

高橋:「確かにしゃべるのは不得意ではないですけど。でも、どんな仕事に就けばいいですかね。」

社長:「会社からしたら、弁護士よりも労務の実務に詳しい社労士の方がありがたいんやで。」

高橋:「社労士ですか。(社労士・・・そんな仕事あるんや)」

社長:「うちも社労士さんに助けてもらってるしな。社労士になったらええねん。」

高橋:「そうなんですか。」

社長:「これから労務が厳しくなってくるし、社労士の仕事が増えるはずやで。」

高橋:「なるほどそうなんですね。」

   「(そーか、社労士という仕事があるのか、社労士の方が会社関係で労務や人に関わる仕事ができるのか)」

 

これが社労士を目指そうと思ったきっかけです。この社長は豪快な感じですけど、勘が鋭いし関大の先輩でもあり色々とアドバイスをくれていました。

もともと、弁護士になろうと思っていたのは、父親が長年勤めた会社をリストラされたこともあり、会社の人事や人に携わる仕事がしたいなという動機からでした。でも、より一層会社の人事や労務に関する仕事ができるならば、社労士になったほうが会社や社員のために働くことができるんだなと思いました。「よし社労士になろう!」そう強く決意したのでした。